GUATEMALA Cierra de Las Minas Café Puma
ドリップバッグでもお馴染み動物保全コーヒー“カフェ・ピューマ”。グアテマラスペシャルティ王道の風味
*これまであまり注目されてこなかったグアテマラコーヒー生産地、サン・アグスティン、アカサグアストラン。そのエリアがあるシエラ・デ・ラス・ミナス山地はコーヒー栽培に最適な環境だけではなく、絶滅を危惧される野生ピューマの生息地でもあります。野生ピューマとグアテマラコーヒーの伝統品種が共存する森の味わいをお楽しみください。オレンジピール糖蜜漬けの果実感・キャラメルのフレーバーをはっきりと感じる、これぞグアテマラスペシャルティ王道の風味。とてもジューシーなコーヒーですが良い意味で“コーヒー感”もしっかりあり、スペシャルティコーヒーにお詳しい方からあまり馴染みのない方までどなたにでも楽しんでいただけるコーヒーです*生産地:エル・プログレソ州、シエラ・デ・ラス・ミナス山地、サンアグスティン、アカサグアストラン
標高:1350m〜1550m
生産者:サン・アグスティン、アカサグアストラン地域のVolcafe-way協力生産者
品種:ブルボン、カトゥーラ、ティピカ
生産処理:ウォッシュド
風味属性:オレンジピール、ベイクドアップル、ブライトアシディティ、ダージリン、ミルクキャラメル、ブラウンシュガー、ナッティ、ベリースイート、シロッピーマウスフィール、ロングアフター、ウェルバランスド
グアテマラ産動物保全コーヒー「カフェ・ピューマ」
グアテマラ産コモディティコーヒー界隈では、近年サビ病対策として病害に耐性があり短期的に収量増が期待できる(大量生産に向く)ハイブリッド品種への植え替えが大規模に進みました。この結果として、代表的な産地のSHBグレードのカップ品質は変容し、昔ながらのグアテマラコーヒーの味わいを持った原料の入手が難しくなってきていると言われます。
また、グアテマラ産スペシャルティコーヒー界隈でも、有名農園がしのぎを削る生産地ではコンペティションなどで上位入賞を争う為に、スペシャルティコーヒーバイヤー達に選んでもらう為に、より高品質な風味特性に優れるエキゾチックバラエティ(ゲイシャ種やパカマラ種など他国発祥の希少品種)に植え替えが進んでいたりします。
一方、これまであまり注目される事のなかった生産地では未だに伝統品種を地道に栽培している生産者がいます。
今回ご紹介するコーヒーの生産地、グアテマラ中東部に位置する“サンアグスティン・アカサグアストラン”という地域もまさにそのような場所であり“知られざるグアテマラコーヒー生産地”と言ってよいでしょう。
また、伝統品種を守りながら持続可能性ある農園経営を心がけている現地の生産者たちは、同地に生息する絶滅を危惧される野生ピューマの生態を守る為に尽力し、野生ピューマとの共生を模索しています。
その一環として、原生林の保護などを呼びかけるとともに、グリーンビーンズの売り上げの一部(ポンドあたり10セント)を同地野生ピューマの保護団体である“パンテラグアテマラ”に寄付しています。
(お客様の飲まれるコーヒーも間接的ではありますが保護活動の貢献に繋がります)
野生ピューマ‥知られざる産地のコーヒー‥
共に生き残りを賭けた、共存する森のコーヒーは期待を裏切らないほど魅力的なカップのコーヒーでした。
現地の野生ピューマ保全に繋がるスペシャルティコーヒー‥ピューマの森の味わいをお楽しみくださいませ!
*例年のものより一段と“オレンジピール糖蜜漬けの様な甘さ”を感じます。まずはその強い甘さに驚かれるのではないでしょうか。そしてカフェ・ピューマらしいポジティブなビターさ(=オレンジピールの様な柑橘の皮のほろ苦さやダージリンティーの様な心地よい渋み)を今クロップ(24')でも感じます。
フルーティーなだけではなく複雑な甘さ・フレーバーがあり、アフターはナッツを感じる印象でフィニッシュ。またシロップの様な質感が特徴的なロットに仕上がっており、浅煎りですが飲みごたえも感じるコーヒーです。
王道のグアテマラ・スペシャルティらしさも感じ、どなたにもお勧め出来る甘みの強いジューシーなコーヒーに仕上がっています。オススメ!!
*焙煎日:25/2/22