COSTA RICA EL JORDAN VILLA SARCHI NATURAL
*コスタリカはセントラルバレーに位置し、同国では中々珍しいナチュラルコーヒーに特化したコーヒー作りを長年してきたエル・ホルダン農園。先祖はセントラルバレー・カリサル地区で一番最初にコーヒー栽培をしたパイオニアなのだそうです。その歴史ある農園で新植されたビジャサルチ品種のバージンクロップとなる本作。コーヒーは果実なのだ、ということを誰もが実感していただける、極上のコスタリカTop of Topです*生産地:セントラルバレー、カリサル地区
標高:1600m
農園:エル・ホルダン農園
生産者:ドン・サビーノ
品種:ビジャサルチ
生産処理:ナチュラル
風味属性:ラズベリー、クランベリー、マロングラッセ、シナモン、カラメルスイート、ブライトアシディティ、トランスペアレント、クリーンカップ、スムースマウスフィール
*ラズベリーの様な華やかなアロマ・アシディティを伴う上質な果実の甘さ。クリーンで透明感もありながら、クリーミーな質感。非常にバランスも良くエレガントな中米ナチュラルといった印象を抱きます。
(Qグレーダー評価:88.0点)
同じベリー系フレーバーの代名詞、例えばエチオピア ナチュラルとは明確に違いのあるベリーの風味印象があり、中米ナチュラルにありがちな“ワイニー感のあるナチュラル“とも印象が異なります。
また非常に繊細な印象を持つコーヒー豆で、焙煎がとても難しいコーヒーでもありました。
何度もロースティングアプローチを変えて焙煎を試し、Top of Topとしてようやく納得いく仕上がりになりました。
このランク帯のコーヒーは圧倒的に風味情報量も多く、このコーヒーも風味が安定するまで最低でも焙煎から一週間ほどエイジングを要します。その点でも難しいコーヒーだなと感じましたが(焙煎から一週間ほどは目まぐるしく風味が変わり適正にローストができているか、判断がとても難しいという意味です)、風味が安定してからのフレーバーは特筆すべきものがあります。
なので焙煎日から一週間ほどは風味が安定しませんので、(ネガティブな要素・スモーキーな印象が本来の風味を覆っている場合もありますので)焙煎から一週間以内にお飲みいただく事はオススメしません。
焙煎日から約7日以降にフレーバーが整い始めます。その後一週間から二週間ほどはフレッシュな酸が際立ち、このコーヒーの上質で爽やかな酸をお楽しみいただけます。ただしこのコーヒーの本領発揮は、エイジングがもっと進んだ焙煎から二週間以降です。
(*圧倒的な風味情報量を持つスペシャルティコーヒーでは、「適正に焙煎されたコーヒーはエイジングによりフレーバーが発達する」 = ここが一般的なコモディティコーヒーとは大きく異なるところかと思います。)
焙煎から二週間以降、強めの酸は落ち着き質感にはクリーミーさも感じられ、甘さもさらに増し、完成度の高いコスタリカナチュラルに仕上がります。
複雑な風味・質感・そしてアフターには満足感を感じられる、堂々のTop of Topクオリティ。お値段以上に素晴らしいコーヒーと思います。
スペシャルティコーヒーをよく知る方にこそ、ぜひともお試しいただきたいコーヒーです!
*焙煎日:2022/4/28 惜しくも今回が最後のローストとなりました。なくなり次第終売となります。