ETHIOPIA YIRGACHEFFE ARICHA LELA TENECHA ANAEROBIC NATURAL
流通量の極めて少ないナノロット。嫌気発酵特有のアロマをほぼ持たない特異なアナエロビックナチュラル
*早速好評いただいております「エチオピア・ハロベリティ・ゼリフン・ナチュラル」。その同じカンパニーであるTEMERACH COFFEE EXPORTの他産地・他農園のロットになります。生産者のアシェナフィ氏が初めて挑戦したアナエロビックナチュラルのロットとの事ですが、これが良い意味で数多のアナエロビックナチュラル独特の発酵感(日本人には味噌や醤油を連想させる発酵香)をほぼ有しません。フレーバーにも嫌気発酵特有の“リキュール感”は無く、アナエロビックナチュラルが好みの方にはやや物足りなさを感じるかも知れません。しかし、風味印象は通常の好気発酵ナチュラルとも異なるユニークな風味に仕上がっているのが最大の特徴です。アリーチャ村ナチュラルのテロワール特徴でもある“ピーチ系フレーバー”も感じますが、特殊な嫌気発酵を施した事によりこのロットは柔らかな甘さ・マイルドな質感が生まれ、どこかノスタルジックなベリー味のガムの様な甘さや苺ミルクの様な他のエチオピア産コーヒーでは感じられない様な印象も感じます。人気のエチオピア・ゲシャカルマチ農園の鮮烈なアナエロビックナチュラルに比べると、決してインパクトの強いアナエロビックナチュラルではございませんが柔らかい印象のマイルドカップはリラックスしたい時にはぴったりなコーヒーかと思います。お値段少々お値下げしましたのでぜひお試しくださいませ*生産地:南エチオピア州 ゲデオゾーン、イルガチェフェ・アリーチャ地区
標高:2,000 - 2,150m
農園:アシェナフィ・アリーチャ農園
生産者:アシェナフィ・ネガ氏とダウィット・ギルマ氏の共同ロット
輸出業者:Temerachi Coffee Export
品種:クルミ単一品種(エチオピア原生品種の一つ)
生産処理:アナエロビック・ナチュラル・スロードライイング
風味属性:フローラル、ユーカリ、バブルガム、ホワイトピーチ、アメリカンチェリー、プルーン、ストロベリー、プレーンヨーグルト、ラクティクアシディティ、コンプレックス、スムースマウスフィール、ロングアフターテイスト
この特別なナノロットは、インポーター様から購入する通常の仕入れでは無く、生産者さんには直接対面こそしてはいないもののダイレクト・トレードに近い特殊ルートにて運よく仕入れられたロットになります。
そもそもイルガチェフェ・エリアのアナエロビック・ナチュラルは、現在においても日本での国内流通量は少なく、それだけでも触手がのびますが‥このロットは生産量が極めて少ない生産者2人の実験的・挑戦的なナノロット。
お取扱店は「グアテマラ・エスヴィン・バスケス・パカマラ」同様、国内では10社無いのではというぐらいの大変貴重なナノロットになります。
《当ロットの特徴》
完熟チェリーだけを使い無酸素状態の中、72時間嫌気発酵を行います。
その後はゆっくりと時間を掛け、約25日ほど乾燥を行う事により通常よりも濃縮したフレーバーを作り上げます。
実際、濃縮感・熟度の高いフルーツフレーバーに仕上がっており、通常のアリーチャ村のナチュラル・ロットとも他エリアのアナエロビック・ナチュラルのロットとも異なる唯一無二な印象です。
生産者独自の実験的な発酵工程により、このイルガチェフェエリア特有のフローラルなアロマとフレッシュな果実感・酸の強度は若干犠牲になってはおりますが、それでも“らしさのある”華やかなアロマは十分に健在です。何より、通常の好気発酵ナチュラルとは異なるフレーバー印象は感じつつも、嫌気発酵独特の発酵香(日本人には醤油や味噌を感じる香り)は全くと言って良いほど感じ無いのがこのコーヒーのキャラクター。ですのでアナエロビックナチュラルにおける発酵感が少し苦手という方にもおすすめ出来るフルーティーなコーヒーです。
イルガチェフェエリアのナチュラルコーヒー、そして数多のアナエロビックナチュラルとも差別化の出来る風味、アシェナフィ氏の実験的なアナエロビックをぜひお楽しみください!
*焙煎日:25/6/23
*こちらのロットは本来の風味に落ち着くまでエイジングに少々時間を要するコーヒーです。焙煎日から約2週間ほどのエイジングを取っていただく事をおすすめします。(焙煎日からそれなりには美味しいのですが、日数経過により香り高さ・熟度ある甘さが生まれてきます。)